最近気になっている現象の一つです。
「死」をキーワードに新刊本をチェックしています。タイトルこそまちまちですが、「人は死んでも終わりじゃない」という主旨の本がやけに目に付く気がするのです。ここ一年、いや半年くらいのうちに顕著となってきました。
リンクを張らずにいくつかタイトルの例を挙げてみますと、
- 「死後の世界」を知れば、人生が輝き始める
- 魂と死の品格
- なぜ人は生まれ、そして死ぬのか
- 魂も死ぬ
- 「あの世」のしくみがわかる37の真実
- 死の先へ
といった本が、この一年ほどの間に出されているのです。翻訳書も含まれていますが。
「ブーム」と呼べるかどうかはわかりません。出されているといっても、これらの本が実際どの程度売れて、読まれているかは不明ですし。ただ、注目すべき現象であるのは確かです。今後もこうした本が続々と出され続ける可能性がありますし、そんな本の中からいつかベストセラーが出てくるかもしれません。
そしてこれは想像というか妄想に近い話ですが、日本人の多くがそうした「死後の生」を意識し、多少なりとも信じるようになれば、死の準備のありようも今とは全く違ったものになるはずです。そうならない可能性も大ですが、なる可能性もゼロではなく、最近は「徐々に膨らんできているかもしれないな」と見ています。もとより私自身は、そうなることを好ましい方向性だと考えています。
それにしても、この現象のきっかけは何なんでしょうね。東日本大震災は、一つのきっかけかもしれません。あとは東大病院の医師である矢作直樹氏が「人は死なない」というストレートなタイトルの本を出し、それなりに売れたことが出版界を刺激した、ということもありそうです(あの本は、2011年9月出版)。ともかく、気にしておくべき「流れ」だと思います。
なお私は上に挙げた書籍にこれまでほとんど手を伸ばしていません。避けているわけではないのですが、何となく別の種類の本を優先してしまっていまして。これから少しずつ、手に取ってみるつもりです。