ここのところ「ミニマリスト」「ミニマリズム」という言葉をよく聞きます。地上波のテレビはあまり観ないので、主にネットでの話ですけど。
簡素な暮らし、モノをあまり持たない暮らしへの憧れは、日本人みんなの心の奥底にあるものだと思います。社会や個人・家庭の暮らしが複雑になっている中、実現が遠のいている分、憧れが強くなっているのではないでしょうか。「ミニマル」という言葉が目新しく、言葉の響きにそれが目指すものが体現されているように感じられることも、流行の秘訣でしょう。
とはいえ、実際問題ミニマリストを名乗り、徹底して実践している人は、それこそミニマルな勢力にとどまるのではないでしょうか。興味はあるけどそこまで踏み切れなという人、端から自分には無理だと諦めてしまう人。こちらの方が多数派なのは確実です(そもそもミニマリズムという言葉を知らない、興味がないという人は、もっと多いかもしれません)。
私自身は、興味があり、考え方や工夫を少し取り入れたいと思っている程度です。ミニマリストになるつもりはありませんし、なれるとも思いません。この辺は例えば健康至上主義にも感じることですが、生活を一つの主義で貫くというのは自分の肌に合わない気がします。もしやろうとしても、すぐに挫折してしまうでしょうし、ハマってしまったとしたらそれはそれでイヤな気もします。
ダイエットと片づけ、それに禁煙あたりは、指南書や新たなテクニックが常に生まれる分野ですよね。多くの人が「取り組まねば!」と思いながら、いつも挫折を繰り返す分野だからです。ミニマリズムも今後、一定期間ごとにブームが訪れるのではないでしょうか。
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