人工知能と死

投稿者: | 2016-01-13

希望のある話でしょうか、それとも、悪夢?

テクノロジーの力を使って、不老不死を(本気で)実現しようとする企業が現れました。

米国で死者蘇らせる会社発足、脳を凍結させて死後に人工体へ移し替え。 | Narinari.com

ロサンゼルスを拠点とする「Human Resurrection Through Artificial Intelligence (人工知能を通じた人類再生)」の頭文字を取ったHumai社は、脳を凍結させ、死後に人工体へと移し替えて蘇らせるという方法に取り掛かっているそうだ。

人体冷凍術とナノテクノロジーが、人類が永遠に生き続けられる助けになるとして、同社はその過程が2045年までに実行可能になると信じている。

脳は本人のものを保存して使い、肉体を人工的なもので置き換える、というアプローチのようです。

実際のところ、この方法でうまく行くという保証はありません。ただ仮に2040年代に実現するとしたら、当時70代の私などは、生きている間に「人工知能を通じた人類再生に成功!」というニュースを目にするかもしれません。

いやそれでなくても、「実現が近づいている」ということを知ったら、生や死についての考え方、構えというようなものを修正せざるを得なくなってくることでしょう。

私の予想では、仮にこうした技術が実現しても、日本人の多くが積極的に利用するようになるまでは随分時間が掛かることでしょう。当然私自身も、よほどこの技術が前倒しで実現し、料金が相当安くならない限り、「恩恵」を受けずに人間として普通に死んでいくことと思います。

ただ、こうした技術の進展が人類の死生観を根底から変えてしまう可能性は、これから常に意識して生きていきたいと思います。純粋に知的好奇心の上でも、こういうのがどんな方法で実現するのか推量するのは楽しいですしね。

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