観るテレビ番組の過半数(というより7~8割方)がNHKの番組という私。
間違いなく「NHKフリーク」です。
特にニュースと並んでNHKの看板ドキュメンタリー・報道番組と言える「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」は、興味のあるテーマならば極力観るようにしています。
ただ自分がある程度知っている分野だと、「これはヒドいな」というつくりになっていることが少なくありません。途中で視聴をやめてしまうこともしょっちゅうです。
番組をつくる以上、何か訴えたいこと、伝えたいことがあるのは当然でしょう。けれどそれを強調したいがために一部の極端な例を「代表」であるかのように描いたり、偏った持論の持ち主に「専門家」としてコメントさせたりするのは、やはりやり過ぎでしょう。仮に番組主旨がまっとうなものだったとしても。あまつさえ効果音や映像効果を駆使して印象を操作するなどということは、「禁じ手」だと言いたいです。
私が解せないのは、なぜ受信料で成り立っている公共放送のNHKがこうした方向に走ってしまうのか、ということです。視聴率が気になるからでしょうか。あるいは、「視聴者を啓蒙せねば!」という使命感が強すぎるから?もしかすると、こうでもしないと現代の視聴者に番組を観てもらえない、というもっと根深い問題があるのかもしれません(飽きっぽく、複雑な話についていけない・ついていこうとしない、など)。
4月から「クローズアップ現代」はキャスターや放送時間帯が変わり、リニューアルする由。できればこの機会に、従来の悪弊を改めていただきたいものです。期待したい気持ちをまだ失ったわけではありませんので。