先週読了し、ブクログにも登録した「死ぬまでに知っておきたい 人生の5つの秘密」。
まだ早いですが、これが「今月のベスト」になること間違いなし。さらに私にとって、宝物の一冊となりそうです。
何か最近、こうした魂に響く本に出会う頻度が、急に高まっている気がします。ネットなどで「いい本はないかな」とアンテナを立ててるのが功を奏しているのか。それとも、自分自身が精神的な面でわずかながら成長しつつあるのかな、なんてことも思ったりします。
それはさておき。上記「死ぬまでに知っておきたい 人生の5つの秘密」を読みながら思い出されて仕方なかったのが、「人生のささやかな真理」という本です。
2つは本のできるいきさつが似ていて、「5つの秘密」はいろんな人が名を挙げた賢人にインタビューするというもの。「ささやかな真理」は「I’ve learned that」に続く「人生で学んだこと」を投書で募集するというもの。ともに「群衆の叡智」本という括りができそうです。
様々な人生を生きてきた人が持っている知恵。そのエッセンスが詰まった本を読むと、どんなに頭のいい人・知恵のある人でも、個人の書いたものはたかがしれているな、という気がします。
厳密に言えば、仮に著者が個人だったとしてもその背後には膨大な人類の知的資産が眠っているはずですし、出版された本であれば編集者という産婆さんもいます。それでも、庶民の知は侮れない、と実感したことでした。
ところで、少し前に触れた「日本語が亡びるとき」ですが、今ではこの本をめぐって展開された議論の方が、量はもちろん質においても元の本を凌駕しているように思います。