「後悔しない人生を送る」ということ

投稿者: | 2016-04-28

周期的に「人生で後悔すること」といったネタの記事がネットに掲載されます。私などは「またか」とも思ってしまいますが、どれもそれなりに読まれているようです。

今月に限っても、

死ぬ寸前まで後悔し続けるかもしれない5つの行動
70%の老人が人生で後悔していること「チャレンジしなかった」
「大人に質問、10代の頃のことで最も後悔していることは?」赤裸々な回答いろいろ

といった記事を目にしました(結局私も、こういうネタを見るとチェックせずにはおられないのです)。

多くの人が後悔することを頭に入れておくのは、無駄ではないでしょう。自分が生きる上で選択を迫られた時、判断基準の一つとなってくれるでしょうから。多く人がハマる落とし穴を知らずに自分も落ちていた、となったら、それこそ後悔の元でしょう。

ただ一方で、そんな人はあまりいないかもしれませんが「後悔しない生き方」にこだわりすぎるのもどうかと思います。より良く生きることをめがけて自分なりに選んだ生き方なら、あとで多少考え方や見方に変化があったとしても、「あの時はあの時」と認めてあげることも大切なのではないでしょうか。何より「後悔しないために」という消極的な判断基準は、後悔することリストが反面教師として教えてくれる前向きな生き方と、相容れないような気がします。

後悔することリストを知らないでいるのはもったいないが、とらわれすぎるのも良くない。そんな感じでしょうか。

私の予想、願望を込めた予想を申し上げますと、今後はこのリストに「精神世界に無関心だったこと」を挙げる人が増えてくるような気がします。既存の宗教に強いつながりを持っていない日本人がほとんどですが、物質主義でおのれの死と向き合うのは、やはりしんどいでしょうから。あえて言えば「必敗」が運命付けられているようなスタンスです。

人生の後半にさしかかったら、老いや死といった問題と真摯に向き合いたいものです。そうすれば、宗教なりいわゆるスピリチュアルなものなりに自然と親しみを覚えてくることでしょう。

なお最近、「後悔ゼロで生きるために、いまのうちやっとくこと」という本が出ました。目次を見ると、5章と6章で死のことがテーマになっているようですね。帯にも「死を見つめると人生が輝き出す!」とあります。読んでみようと思っています。それこそ、後悔しないために・・・。

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