医療とカネ

投稿者: | 2016-04-30

産経新聞が「薬価危機 ~迫られる選択~」という連載記事を載せていて、今日の4回目で終了となりました。

連載4回目の記事は下記。ページの下の方に、過去記事へのリンクもあります。

【薬価危機-迫られる選択(4)】「1年延命に500~600万円」が境目…夢の新薬どうまかなう(1/3ページ) – 産経ニュース

連載の「発端」は、今月4日に財政制度審議会でがん治療薬「オプジーボ(ニボルマブ)」のことが話題になったというもの。効く人には劇的に効くものの、患者一人当たり年間3500万円ほどかかるという藥です。

これまで医療について世間で語られるとき、お金の問題はやや脇に置かれていた感があります。命や健康というものの前でお金や損得を判断基準に入れるのは憚られた、というか。

でも国の財政が危機的状況にある以上、医療へ際限なくお金をつぎ込むことができないのは自明です。薬品など医療の質的向上は喜ばしいことですが、どこまで健康保険という枠組みの中へ組み込んでいくのか、最後は国民がどう考えるかに掛かっています。

まずは材料を提供するという点で、産経新聞の取り組みは評価したいと思います。ちなみに週刊新潮も今週号で類似の「医療とカネ」の問題に触れていました。今までタブー視されていたとまでは言いませんがメディアがあまり触れてこなかった点なので、潮目が変わったのかなという気がしています。個別の新聞や週刊誌以上に影響力のあるNHKにも、ぜひこの問題を扱ってほしいものです。

私も、少しずつこの問題について勉強し、考えて行きたいと思っています。現時点での立場なり意見を表明するのは差し控えることにします。

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