「あの世へ逝く力」を読んで

先日、小林玖仁男著「あの世へ逝く力」を読み終えました。

3月に発売された本で、気にはなっていたものの「いずれ読むかも」くらいの位置付けでした。著者の名前は初耳でしたし、「あの世へ逝く力」というタイトルにピンと来るモノがなかった、ということもあります。

それでも手に取る気になったのは、電子版が出ていたことと、アマゾンのレビューが軒並み高評価だったためです。ちなみに私は楽天のKoboで買って読みました。

死に直面すると人は、不安や恐怖から将来を悲観し身動きが取れなくなります。生きているうちに、葬儀、お墓の用意、身の回りの品の整理……その他もろもろのことを思案するのは大切なことですが、死の宣告を受けたものが最初にするべきなのは、死に対する覚悟をつくることなのです。

結論的に言うと、読んで良かったです。というか、3月に発売された本を1ヶ月以上スルーしていた自分に腹が立ったほどでした。私が生前準備というものを考え、深めていく上で大きな導きとなる本に出会えた、そんな気がしています。

自身が余命宣告を受けて、人生を見つめ直したドキュメントです。切実な状況ですが、本人はいたって冷静です。かえって物事の本質を見きわめる目がさらに研ぎすまされたのではないか、という印象を受けるほど。文章は当然プロのライターや編集者が手を入れているのでしょうが、構成や論理展開もきっちり整っていて、「作り物っぽい」と思ってしまいました。

とはいえ、人生において繰り返し読みたくなった本であることは間違いありません。もちろん他人にもおすすめできます!私のこの記事やアマゾンのレビューを見てみて関心を覚えた人は、ぜひ読んでみてください。

本書の中では「残された時間をどう過ごすか」についての考察、そして筆者自身のやりたいことリストが挙げられています。私自身は、こうした人生において出会った大切な本を読み直したり、死に関して自分が書いたものを読み返して心境に変化があるかどうかを確認したりしてみたいですね。

余談ですが、こうした死の準備の先達として、男性の我々にはやはり男性の書いたものが合っているように思えます。恐らくそれは女性の場合も同様なのではないでしょうか。男女同権・男女平等は大いに結構ですが、死への向き合い方、ひいては人生との向き合い方において、やはり男女の違いは大きいように思います。

具体名を挙げますと、私にとっては「モリー先生の火曜日」のモリー・シュワルツ教授、俳優の入川保則さん、流通ジャーナリストの金子哲雄さん、そして今回の小林玖仁男さんといった人たちからは、今後もまだまだ学ぶべきことがたくさんありそうです。小林さん以外はいずれも故人ですけど。

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