グローバル化は想定外

投稿者: | 2016-05-20

日本という社会で40年以上生きていて、「こんなはずじゃなかった・・・」「まさかこんなことが・・・」と思っていることはいくつかありますが、自分が生きている間にグローバル化がこうも進展するとは思ってもみませんでした。

しかもそのグローバル化、ますます加速度を増しているように思えます。人生の折り返し地点を過ぎたであろう我々の世代でも、逃げ切るということはできないかもしれません。

国内で日本人だけを相手に仕事しているつもりでも、「自分はグローバル化とは無縁だ」とは言いきれなくなっています。客や仕事上のパートナーに外国出身者が現れるかもしれませんし、外国企業・外国資本との競合だってありえます。何より、「いつまでも日本のマーケットだけを見ていてビジネスが成り立つのか?」という問題があります。今どき県の境界を越えてビジネス展開するのは当たり前のことですが、国境を越えたビジネスについてもそれに近い感覚になっていくのではないでしょうか。

地球儀をぶん回すような「グローバル」まで行かないにしても、人口構造や文化的要素において共通点の多い東アジアにおいては確実に国境の壁が低くなることでしょう。ヒト、モノ、カネの往来はもっと盛んになり、人々の暮らし方や価値観も相互に似たものとなっていきそうです。貧富の格差や世代間のギャップなども収斂し、「日本のオジさん・オバさんより同じ世代の中国人の方が価値観が近い」「日本の富裕層よりシンガポールの庶民に共感を覚える」といったことが普通になるのではないでしょうか。

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