葬儀屋さんのブログで、ここのところ多忙だという記述をよく見かけます。
身の回りでも、今月に入ってからお亡くなりになる方が多いような。
こういう場合、寒さが原因と考えるのが素直なんでしょうけど、私はこの死亡多発のウラには、余命幾ばくもない方について、年内に「ケリ」をつけておこうという病院、家族、そしてもしかしたら本人の意思が働いている例が少なからずあるのでは、と推察します。
出産についてはこの手の話はよく聞きますが、死についてもそうしたケースがあるのでは、とにらんでいます。
でもそれについては、特に非難に値するとは思いません。生きている人間にも都合ってものがありますし、正月に亡くなられるのは「困った事態」であるのは確かですから。
12月に身内を亡くした人にとっては、来たる正月は全くおめでたいものではないでしょう。でもこの世の中が静かな時期は、故人との思い出を追想したり、自分自身の生き様を振り返ったりするのにはいい機会です。そんな正月の過ごし方こそが、故人への最高の手向けになるのではないでしょうか。