小林麻央のブログ「KOKORO.」が注目を集めています。
今月初めに開設されてからすでに60件近い記事が投稿されており、ネットのニュースやテレビのワイドショーで取り上げられることもしばしば。特に転移のことを明かした20日の記事は大きな反響を呼びました。
これだけの有名人(本人が著名なテレビタレントであるのはもとより夫は国民的歌舞伎俳優です)がリアルタイムでがん闘病についてブログを書くというのは前代未聞です。今から23年前にアナウンサーの逸見政孝さんが記者会見でがんを告白したのも衝撃的でしたが、今回の小林麻央の言動もそれに匹敵する「大事件」と言っていいでしょう。
がん、特に乳がんを患っている人とそうでない人では彼女のブログに対する見方・感じ方はかなり違うことでしょう。また子を持つ親の立場に立ったことのある人とそうでない人でも違いがあるかもしれません。いずれにしろ、みんなが彼女の病状がかなり深刻であることを意識しながらこのブログを読むことで「一億総予期悲嘆」みたいな感じになっているように見受けられます。
気持ちが落ち込んだりツラくなったりする人は、あえて読むこともないのではないでしょうか。もちろん「これに関心を持たないヤツはどうかしている!」などと感情移入を煽るのは論外です。
ただ、彼女がそれこそ命を削るようにして発している言葉はやはり耳を傾けるべきものを多く含んでいるように見受けられます。本人が意識しているかどうかは分かりませんが、日本人全体に対して「いのちの教育」の公開講座を開いてくれているようなものだと私は思います。
ブログが少しでも長く続き、彼女の言葉に少しでも多く接することができるよう祈っています。
なお、6月に海老蔵の会見を観て書いた記事がこちらになります。
海老蔵の会見 | 志の輪、広げよう。(2016-09-11)