私が子供の頃は、プロ野球中継と言えば巨人戦でした。
そもそも民放が3つ（日本テレビ、TBS、フジテレビ系列）しかない地方育ちだったので、観られるチャンネル自体、ごくごく限られていたのですけど。
そんな訳で自然と、野球ファンであると同時に巨人ファン、みたいなことになっていました。これは大阪や千葉に移ってからも続き、30歳すぎまでは巨人ファンでした。同世代の地方出身者（とりわけ男性）には、こういう人が多いはずです。
ここ数年は地上波で中継されることも少なくなり、自ずと野球をテレビで観る機会も減ってしまっていました。
ところが去年「ひかりTV」に加入したことで観られるチャンネルが一気に増え、プロ野球などプロスポーツを観る間口が一挙に広がったのです。シーズン中は、地上波で放送がない場合でも、セ・パで最大6試合あるうちの最低2～3試合は必ずどこかのチャンネルで中継している、という感じです。もちろん、試合開始前から、よほどのことがない限り試合終了まで。
ただこういうのに慣れてしまうと、たまに観たいのに観られない試合があると「なんで観られないんだ！」とイライラします。あと、試合の主催チームによって放送するチャンネルがそれぞれ別というのも、結構煩わしいものです。その上今回のクライマックスシリーズでも直面したように、広島カープのホームゲームは有料のJ SPORTSにでも加入しない限り、関東在住の人間には観られないのです。
ここはやはり、プロ野球が中心となって最大6試合放送できるチャンネルをつくるべきではないでしょうか。有料でも構いませんが、月額1000円以下を望みたいものです。
加えて、ネットでも中継し、パソコンやタブレット、スマートフォンでも観られるようにしてもらいたいものです。パ・リーグにはすでに「パ・リーグTV」というのがありますので、これにセ・リーグが乗っかるだけでもいいことなので、不可能ではないはずです。
観戦スポーツとしてのプロ野球には、まだまだ伸びしろがあるはずです。目先の既得権みたいなものを守るのに汲々とするのではなく、真にファンのためになる改革を行ってほしいものです。