アメリカ大統領選挙、敗れたのはヒラリー・クリントン氏だけでなく、CNNやニューヨークタイムズなどリベラルなメディアもそうでしょう。
日本でもそうですが、庶民の生活実感や政治意識からかけ離れた「きれい事」を垂れ流す。それも、受け手を見下すような姿勢で。そんなメディアが愛想尽かされるのは、ある意味で当然のこと。庶民の側からすれば、「誰がこんなものに金払うか!」といったところです。
さて問題は、庶民の代弁者となるようなメディア、それもそれなりに良識を保ったメディアが成立するのかどうか、というところです。理想を掲げて始めるのは簡単ですが、ビジネスとして継続していくのはなかなか難しそうです。期待できそうなメディアが現れたら、全力で応援するのですが。
「言論プラットフォーム」を標榜するアゴラはそれに近い存在と言っていいかもしれません。ただまだ書き手の絶対数が少なくて、プラットフォームという域には達していないのが実情ですよね。
今週は週刊東洋経済が「そのメディアにおカネを払いますか?」という特集を組んでいます。私の問題意識と重なるところがあるので、しっかり読んでさらに考えを深めたいと思っています。
テレビと新聞の地位低下が止まらない。個人は無料メディアに流れ、企業は広告をネットにシフトさせている。生存競争の勝者は誰だ。