健康リテラシーを高めるには

投稿者: | 2016-12-06

DeNAのキュレーションサイト「WELQ」が炎上し、休止に追い込まれました。

その後他の会社でも記事の見直しが進んでいるらしく、社会問題化したと言っても過言ではありません。

確かに怪しげな情報、それも健康や場合によっては命に関わるようなテーマで不確かな情報が掲載されるのは好ましくないので、今回のようにチェック機能が働いたのはひとまず良いことです。ただネットに限らずテレビや週刊誌など雑誌でも「売らんかな」のためにセンセーショナルな情報が流布されることは多く、受け取る側である我々も自己防衛しなければなりません。

今後人口が高齢化する中で、医療ネタ、健康ネタはさらに儲かるコンテンツとなる可能性が高いです。一方で、現状日本人の健康リテラシーは高いとは言えず、今後もいろんな情報に騙されたり乗せられたりし続けるような気がします。

健康リテラシーを高めるにはどうしたら良いでしょうか。以下は、自戒を含め私が実践している、ないしこれから実践しようと思っていることです。

・「常識」についてのセンスを持つ
医学の世界で定説とされていることをまず知っておくことが重要です。それと合致しない情報に遭遇した時、疑って掛かることができますので。

・特定の媒体や発言者を鵜呑みにしない
上記の「常識」に照らして非常識なものであれば、なおさらそうです。ただ現在異端の説が将来多数派になることも結構あるので、それなりに根拠や理屈のありそうなものであれば全否定することはありませんが。

・知識や情報をアップデートする
過去の「常識」も鵜呑みにしてはなりません。この分野では定説がひっくり返ることはしょっちゅうあります。そもそも医学が解明できていることなんて生物やヒトのごく一部に過ぎません。「絶対に正しい」「絶対にない」と言い切れることなんてほとんどない、という風に始めから構えておくのが無難です。

人々の健康リテラシーが高まれば、怪しげな情報はあまり出なくなり、仮に出たとしても批判によってすぐ淘汰されるという好循環が生まれるでしょう。学校教育にそれを期待するのは荷が重すぎるので、成人してからも一人一人が学び続けるしかありませんね。もろちん、私自身もまだまだです。

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