子有り・子無しの「壁」

投稿者: | 2016-12-07

私の関わっている生前準備の分野では、本人に子供がいるかどうかで決定的な違いがあります。

どの程度頼れるかは別にして、子供がいれば死後のことはかなりの程度やってもらうことになりますし、有形のもの・無形のもの引っくるめ、何かを継がせるのもまず子供でしょう。子が無い人間だと、ひとまずそれらがゼロになるわけです。

その意味で、子の有る無しで生前準備のありようは全く違ったものになりますし、ビジネスとしてサポートするとしても両者は「別の客」ということになります。

私自身は子の無い立場なので、やはり子無しの人たちのサポート中心で考えるのが自然なこととなります。幸いにと言うつもりはありませんが、生涯未婚者だけでなく子の無いまま配偶者に先立たれた人を合わせると、いずれ半数程度が老後は「おひとりさま」ということになります。決して少数派ではないんですよね。

ただだからこそ、今後は子有り・子無しの人たち間で意識のギャップみたいなものが先鋭化するでしょう。対立というと大げさですが、たまに独身税みたいなのが提案されるところをみると子有りの人たちの間で「子の無いヤツらにはもっと負担させよ!」という意見が強まってきても不思議ではありません。

友人やきょうだいで立場の違う人の話を聞けば、互いの状況や気持ちをある程度知ることはできます。それで理解できるというものではないでしょうけど、両者が対立し合い、ひいては憎しみ合わないためには、そういうことも必要なのではないでしょうか。

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