大津秀一医師のブログを購読しているので、いち早く知ることができました。
もとより、ビッグコミックを購読しているわけではありませんので。
『はっぴーえんど』 監修する漫画の連載が始まります 12月24日 ビッグコミック 小学館|大津秀一 オフィシャルブログ 「医療の一隅と、人の生を照らす」 Powered by Ameba
私が監修となります。
「在宅医」で「緩和医療」を得意とする、天道陽医師の物語です。
エンターテイメントと医学的な正確性・整合性は、厳しく擦れ合う立場にあります。
医者ものはテレビや映画でも多々ありますが、いっそ医学的な正確さを弱めて、エンターテイメントに徹して、成功している作品もあります。
医学はあくまで外貌で、実はエンターテイメントが本質というものです。それもまた一つのアプローチでしょう。
私の監修の立場としては、双方の高次のバランスを図ることが重要と考えております。
これで次号からビッグコミックを買って読むことが決定です。個人的には「すばらしきかな人生」「荷風になりたい ―不良老人指南―」「医者を見たら死神と思え」といった既存の連載にも興味があるので、「はっぴーえんど」の連載開始は良いきっかけと言えそうです。特に「医者を見たら死神と思え」は、がん医療の世界の異端児である近藤誠医師が監修しています。その対比がなかなか興味深いです。
小学館コミック -ビッグスリーネット-[ビッグコミック:次号予告]
医療系のマンガはこれまでにも数々あったかと思いますが、ほとんどが病院に勤務する医師や看護師を主人公に据えたものでした。あとは「Dr.コトー診療所」みたいな田舎ないし離島で奮闘する医療者の話とか。在宅緩和ケア医を正面から取り上げるのは、異色と言っていいのではないでしょうか。
それだけに、どんな話になるのかはもちろん、医療者がどう読むか、また我ら一般人・非医療者にどう受け止められるかも、大いに関心があります。
「医者を見たら死神と思え」については、批判的立場から連載ごとにフォローしている医療者ブログがあります(私は読んでいませんけど)。この「はっぴーえんど」に対して私がそこまでするかどうかわかりませんが、大いなる期待を持って10日あまりあとの連載開始を待ちたいと思います。