前回は、死にゆく当人が「葬式無用」と言い残すのはいかがなものだろうか、ということを書きました。
世の中には「葬式不要論」みたいなのが広まってきているのは確かです。ただこれに対して葬儀業者やお坊さんなどが「いや、葬式は必要だ!」と力説してみても、自分たちの利益のために言ってるんでしょ、とまともに受け取ってもらえないんですよね。効果もなければ、意味もないのではないでしょうか。
それよりは、良いお別れの形を自ら提案するくらいであってほしいものです。
世にある「葬式不要論」のかなりの部分は、葬式というかお別れの集い一切を否定すると言うよりは、形骸化しカネばかりかかる今の日本の葬式のあり方に対する「ノー」の意思表示でしょうから。