宗教なき多死社会

投稿者: | 2017-02-07

「若者の○○離れ」というのがよく語られます。

現代日本人は若者に限らず、熱心に何かの宗教を信仰している人が減ってきているのではないでしょうか。

新宗教の信者激減 10年後に消滅する教団も | ガジェット通信

新宗教は軒並み信者数を減らしている。かと言って、仏教など伝統的な宗教・教団が盛り返しているとも思えません。日本人の宗教離れと言ってもいいのではないでしょうか。

なぜこうした流れが進んでいるのか、を分析するのはそれなりに興味のあることです。ただ私がそれ以上に考えたいのは、これから毎年多くの人が死んでいく「多死社会」が到来する中で、宗教がますます存在感をなくしていくとしたら、人々の死に様はどんなものになるだろうか、ということです。

よりどころがないために、死ぬ間際の悩み、苦しみが大きくなってしまうのでしょうか。あるいは、宗教に変わるよりどころのようなものが出てくるのでしょうか。ひょっとすると、死を意識する人が増えることで新宗教ブームのようなものが起こるかもしれません。今のところ、そういった兆しはまったくありませんが。

欧州でも、宗教離れと(いうかキリスト教なかんずくカトリック教会離れ)を危惧する声が目立つようになって来ているようです。

無神論者が憂慮する“神なき社会” : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

日本では無宗教であってもモラル崩壊のようなことにはなっていませんし、そもそも宗教=キリスト教という前提が当てはまりません。ただ、今後日本でも「宗教なしで我々はよく生きられるのか」「宗教なしで穏やかに死ねるのか」といった問いかけはますます切実なものとなっていくことでしょう。

「宗教なんて・・・」と切って捨てるのは、やはり幼稚な気がします。

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