メディアにもてはやされる医師の中には、医学の世界で少数派、というより異端といった方が良いような極論・暴論をふりまく人がいます。
こうした医師にどう対処すべきでしょうか。
時折聞かれるのが「医師免許を剥奪すべき」という意見です。これには少数意見を権力によって封じようとする意識が感じられて、賛同できません。
よく「こうした医師によって被害を受けている患者がたくさんいるから・・・」と言われます。それなら被害者の会みたいなのを組織して、訴訟を起こしまくれば良いのではないでしょうか。本当に多くの人に被害を及ぼし恨まれている医師なら、裁判で負け続けてとても医療行為を続けられなくなるのではないでしょうか。
現在の異説・少数意見が未来のスタンダードとなることもあり得ます。対抗するなら極力言論で、そして人間に対してその知を応用した時にどのような帰結を生じるか、ということによって判断したいものです。
現在の多数意見を金科玉条とする人たちには、知的な了見の狭さのようなものを感じることが少なくありません。私はもとより医学の素人ですが、それなりの知的誠実さをもって提起された意見であれば真摯に受け止めるようにしたいと考えています。