日本の非婚化・少子化は大変なものです。
仮に自分に子が何人かいたとしても、その子が結婚し子をもうけるとは限りません。ましてや孫の代やその先の代となると「子々孫々我が家が続いていく」と確信を持てる人はわずかなのではないでしょうか。
そう考えると、既に家の墓があるならともかく、これから新たに家の墓を建てるというのはかなり無謀な気がします。
昨日こんなことをツイートしました。
自分が死ぬ頃には、石の墓の下に眠る人は少数派になっていることと思います。子のいない人、子がいてもその子に子がない人にとっては、永く残るお墓なんてナンセンスですから。。。
— 永岡秀樹@生前準備デザイナー (@kokoro_yuigon) 2017年2月15日
恐らく「その頃」には、散骨や樹木葬、合葬墓などの埋葬方法を選択する人が多数派になっていることでしょう。後腐れの無い葬法とでも申しましょうか。仮に子がいる人であっても、負担を掛けたくないとかそもそも子との生活拠点が遠く離れているとかで墓という選択肢を断念する人も数多くいるでしょうし。
もっと言えば、「人間はどうせ死んだらあとはゴミだから」みたいな考えで、火葬したらそのままゴミとして捨ててもらうようにする、というのが一般的になるかもしれません。いわゆるゼロ葬ですね。
現代の感覚だと「ドライすぎる」「寂しい」という印象を持ってしまいがちですが、それを選ぶ人が2割3割となってくれば、心理的抵抗感みたいなものはあっさりと薄れていくかもしれません。そもそもを言えば、日本の伝統的な埋葬法は土葬だったわけで、火葬が速やかに普及したことを思えば「ゼロ葬が普及するはずがない!」と断定することは難しいのではないでしょうか。もちろん「絶対に普及する!」とも言い切れませんけど。