先日、NHKニュースでニュージーランドの死との向き合い方が紹介されたそうです。
私は観ていないのですが、Twitterで複数の人が話題にしていました。何でも自分の棺おけを自作しながら死について真面目にしかも明るく語り合ったりするのだそうです。
ニュージーランドのお年寄り達が、自分のオリジナル棺作りしてて衝撃
( *`ω´) ‼️ 📺#おはよう日本#NHK— maki☆もち-うさぎ作者 etc… (@mochiusagi2000) 2017年2月17日
究極の「終活」 自分の入る棺を作る、棺クラブ(coffin club)。
笑顔で自分らしい死への準備をする老人たち。
ニュージーランドでのお話。土葬だから、棺への思いは深いだろう。
作っていると、満たされるというのは、わかる気がする。
死に正々堂々と向き合っていく人生は素晴らしい— february9 (@Feb9love) 2017年2月17日
自分もいつか死ぬということを意識し、また遺される人たちの思い出にもなるものを制作するという点でも、なかなか興味深い文化と感じました。
火葬が普遍的な日本では、木工などを仕事や趣味にしている人以外は棺おけの自作というのはあまり意味がなさそうです。ただ、火葬後の遺骨を入れる骨壺や手元供養に使えるアクセサリーのようなものを自作するということなら、取り入れる余地があるのではないでしょうか。あるいはもっと進んで、自分の人生を象徴するような作品やモニュメント的なものを制作し、子孫に遺すとか。夫婦で一緒に取り組めたら、一人でやるよりもさらに意義深いものとなりそうです。
子や孫というものの存在自体、ある意味では「生きた証」と言えるのかもしれません。ただこちらは思い通りに育つものでもないので、過度に期待を掛けるのは子や孫にも酷な気がします。
生前準備というとどこかの会社などからサービスを買うことばかり考えがちですが、可能な範囲で「自作」するというのは良いことだと思います。消費者として受け身になりがちな生き様そのものを見つめ直すきっかけにもなれば、なお素敵ですね。