離脱する自由

投稿者: | 2017-03-02

世の中には、否応なしに制度に組み込まれてしまうことがたくさんあります。

近代になる前は、生まれた土地で親から受け継いだ職業に従事して一生を終えるのが普通でした。それに比べれば現代は自由な時代と言って良いでしょう。でもまだ不自由なところもたくさんあります。

些少なところでは、NHKの受信料などもそうです。NHKを一切観ない人でも、テレビがあるというだけで受信料を徴収される。これについても「離脱する自由」が想起に実現されるべきと考えます。NHKをよく観る私自身は、当面NHKとの契約を解消するつもりはありませんけど。

あるいは、健康保険や年金といった強制加入の制度。国民皆保険・皆年金は素晴らしいこととされていますが、否応なしに制度加入を迫られることによって健康や老後資金に対する意識を損ねている面がないでしょうか。これらについても将来的には離脱する自由を担保すべきと考えます。まずは年金を手始めに。

さらには、麻薬、売買春、賭博といったものも、原則禁止となっています。これらをしたとしても直接には被害者が出るわけではないので、仮に本人に害があるとしても自由であってしかるべきではないでしょうか。もちろん、依存症などの問題に対処する仕組みは別途設けられなければなりませんが。

最後に、究極の自由は現世からの離脱かもしれません。病気などで死なされるのではなく、自分が引き際だと考えた時に自ら命を絶つ。自殺を奨励するつもりはありませんが、長生きがむしろ「苦」や「はた迷惑」になってくるこれからの時代においては、自分の人生の終わりは自ら決める、というのが当然の嗜みとなってくることと思います。

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