先日、建築家の安藤忠雄氏が「自宅で何もかもまかなおうとせず、都市にあるサービスや施設をうまく活用するのが賢明」といった話をテレビでしていました。
同様のことは、同じ建築家の故・黒川紀章氏も言っていました。東京の魅力は、いろんなお店があることだ、という風なことを。
私自身は、都市の便利なサービスや施設を上手に活用しているとは言い難い人間です。でも、両氏の主張にはとても頷けるものがあります。都市に住むということは、居住面積について制約を受け入れるということです。であれば、自宅の外部にある「機能」をうまく活用することこそ、都市での生活の利点を活かす上では、不可欠なんじゃないでしょうか。
多様なサービスや施設がある都市ほど、魅力的な都市と言っていいでしょう。
ネックになるのは、こうした利便性の活用には出費がかさむということ。低コストで魅力的な都市生活を営めるということは、21世紀のまちづくりにおいて大きな挑戦課題となりそうです。
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