結婚情報サービス会社のウソ

投稿者: | 2006-05-21

成婚者数や会員数を偽っていたとして、公取委は大手結婚情報サービス会社2社に排除命令を出しました。


「成婚者数」を水増し 結婚情報サービスに初の排除命令(gooニュース)

私は今回の件とは別の大手結婚情報サービス会社に、4年ほど在籍していました。10年ほど前の話です。その会社でもこれらの数字は誇大に表示されていましたので、今回のことには驚いていません。いわば「業界全体の悪しき習わし」という感じがありましたから。

私が特に問題だと感じていたのは、その会社が「成婚率」と「男女比」を偽っていたことです。成婚率とは、退会者の退会理由のうち、「会員との結婚」が占める割合のことです。その成婚率を過大に言い、男女比についても半々に近いような発表をしていました(実際にはほぼ2:1でした)。

この2つの数字は、入会を検討する人にとって、とても重要な指標となるはずです。もともと形のない情報というものを提供するビジネスなわけですから、こうしたデータを偽るようでは、「詐欺」と言われても仕方ないと思います。

私のいた会社は、当時からこれらの数字を実数に近づけるべく、努力はしていました。ですので、現在は当時ほどの偽りはないものと思います。ともあれ、どんな業界であっても、いずれバレるようなウソはつかないことです。言い古されたことですが、「正直は最良の策」ですから。

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