絶望死が増えるアメリカ

何とも強烈な言葉です。絶望死。

アメリカのとりわけ白人で低学歴層の平均寿命が短くなっている、というのが話題になっています。

コラム:「絶望死」が増加する米国社会の暗い闇 | ロイター

米国の国民、特に白人で低学歴層の平均寿命が以前よりも短くなっているのだ。主な原因はドラッグ、アルコール、そして自殺だ。

プリンストン大学のアン・ケース教授とアンガス・ディートン教授は、これら「絶望による死」の背景にある統計を紹介している。ブルッキングス研究所のためにまとめられた両教授による最新の研究からは、25─29歳の白人米国民の死亡率は、2000年以降、年間約2%のペースで上昇していることが分かる。

他の先進国では、この年代の死亡率は、ほぼ同じペースで、逆に低下している。50─54歳のグループではこの傾向がさらに顕著で、米国における「絶望による死」が年間5%のペースで増加しているのに対して、ドイツとフランスではいずれも減少している。

日本でもいずれこうしたことが起こり得る、とは必ずしも思いません。国情がかなり違いますからね。ただ、医療の技術や健康に関する知識が進歩する中で、社会的な要因により寿命が伸び悩む、あるいは縮んでしまうということはありそうです。1998年から年間の自殺者数が長らく3万人を超えていたのは、絶望死の増加だったとも言えます。

たとえば収入が十分でないために食事の面などで健康的な生活を送れず、それが結果的に就業や昇給の機会を狭め、不十分な収入から抜け出せなくなる、といったことは今の日本でも珍しくないでしょう。そうなると生きる希望や張りのようなものを持てなくなり、健康ゆ身なりにも気を遣わないという「セルフネグレクト」に陥っても不思議ではありません。

アメリカでこの問題に対してどのような対応が取られるのか。また日本でも「寿命の短縮」といった形で似たような現象が現れるのか。注意深く見守りたいと思います。なお私は、いわゆる所得の再分配によって人為的に経済格差を解消ないし縮小させたとしても、この問題の根本的解決にはならないだろうと考えます(それについては別途書きます)。

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