タイトルを見て興味を持ち読んでみたものの、がっかり。
そんな記事は少なくないものです。こちらもそれ。
短いので、「読むんじゃなかった!」という後悔は少なくて済みますが。
患者当人の問題か、それを聞き取った者の問題か、それとも記事にしたライターの問題のいずれかはわかりません。もしかするとその全てに当てはまるかも。いずれにしろ「薄っぺらな内容だなぁ」と思ったことでした。死を目前に自分の人生を振り返って思うことがその程度のことなのか、という印象です。
もし人生をそうした風にしかとらえられないなら、生きる姿勢・態度みたいなものが根本的になっていなかったんじゃないのかと思わざるを得ません。他方で、当人の胸にはもっと深い想念が浮かんでいるものの、あえて口にしていない可能性が大いにあります。だとしたら、こんな上辺だけの表明を真に受ける方がバカ、ということに。
そもそも他人のこうした「死ぬ前に後悔したこと」のリストを見て、自分はそうならないようにしよう、と後悔を避ける人生を送っても仕方ないのではないでしょうか。自分の命、自分の一生をどう使うかをとことん考え抜き、そこに注力していれば、瑣末なことでの見過ごしや失敗なんて気にならなくなると思うのです。
たとえは上手くありませんが、後者が山のてっぺんを目指す人生とするなら、前者はあてもなくふらふらと歩き回りただ落とし穴を避け、ケガしないようにとだけ心がける人生だ、とでも言えましょうか。