ベーシックインカムと地域格差

NHKがベーシックインカムについての紹介記事を掲載しました。

“ただ”でお金をもらえるとしたら?|NHK NEWS WEB

すでに朝のニュース「おはよう日本」でも取り上げられたそうですが、クローズアップ現代+やNHKスペシャルといった番組でも特集するかもしれません。NHKが政策アイデアとしてプッシュしてきそうな雰囲気があります。

(私はこの制度には強い反対意見を持っているので、テレビなどのメディアが好意的に伝えることに対しては苦々しい思いを持つんです。)

さてこの記事では、フィンランドでの社会実験のことが主な話題になっています。給付のありがたさを言うだけで負担について話がさっぱり出てこないのでこれだけでは何とも言いようがありませんが、日本人としてはやはり「人口500万人かそこらの国と1億を超える国では、同列に論じられないよなぁ」というのが率直な印象です。国土面積は同じくらいですが、人口の規模は20倍以上の差があり、日本で言ったら割と人口の多い県ほどですから。

仮に日本でベーシックインカムを導入するとしたら、地域によって住民の所得水準に大きな格差があるため、意図するかどうかに関わらず、結果として地域間の所得移転制度になってしまう、ということには留意が必要かと思います。

格差の是正につながるならそれで良いじゃないか、と考える人がいるかもしれません。短期的には物価の安い地方での暮らしを選択する人が今より増えるかもしれません。ただベーシックインカムによって稼ぐ以上にもらう人・受け取る人の多い地域は長い目で見ればますます衰退し、格差是正というよりは地域格差の拡大・固定化をもたらす可能性が高いです。

こうした点からも、ベーシックインカムを日本に導入するのには大きなデメリットがありますし、それゆえに国民的合意を得るのはほぼ絶望的なのではないかと考えます。もとより私は、断固反対の論陣を張り続けますよ。


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