がん治療の方針を決めるのは誰か

先日、国立がん研究センターの調査がニュースになっていました。

NHKがこちら。

75歳以上のがん患者 積極的な治療控える割合高くなる | NHKニュース

がんと診断された患者のうち、75歳以上の高齢者では、体への負担が大きい手術や抗がん剤の投与などの積極的な治療を控える割合が高くなることが、国立がん研究センターの調査でわかりました。調査を行った担当者は「高齢のがん患者にどのような治療を行うかは医師の判断に任されていて、判断を支援するための診療指針の作成が求められる」としています。

産経だとこんな感じ。

75歳以上の多く「がん」治療せず がんセンターが初集計 医療の質にばらつきも(1/2ページ) – 産経ニュース

がんと診断された75歳以上の高齢者は、手術や抗がん剤などの治療を行わない例が多いことが8日、国立がん研究センター(東京都中央区)の調査で分かった。全国のがん診療連携拠点病院で平成24~27年に胃や大腸、肺など12の部位でがんと診断された患者の診療情報を集計した。年齢ごとの治療法について、経年分析を行ったのは初めて。

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がんセンターの若尾文彦医師は「高齢患者の治療は、施設が個別の判断で行っている。質がバラバラになる恐れがあり、現場の意見を一致させることが必要だ。集計を、有効な治療法を考えるデータにしてほしい」と話している。

がんの治療はがんの部位や進行度、本人の体力などが複雑に絡み合った中で方針が決まっていくものです。もとより、本人や家族の価値観も重要な要素でしょう。

今回は医療者側の意向として診療のガイドライン作成ということが言われています。ただ患者側としては、がんについて学び医者と深いコミュニケーションが取れること、そしてもっと言えば自分が人生に何を求めるのかきちんと考えをまとめ、治療方針にそれを反映させることが大切かと思います。

がん研究センターの医師は医療の質といったことを言っていますが、単純に生存率が高ければ質が高い、とも言い切れますまい。患者の意向によっては、仮に余命が縮んだとしても緩和ケアなどでQOLを保つことの方に大きな意味があるかもしれません。逆に多少寿命が伸びたとしても、治療のために苦しみ抜いて生き続けるなら「もうイヤだ」という気持ちになってもおかしくありません。

医師により医療機関により、バラツキというものが出てくるのは仕方ないことと思います。その意味で、治療を受ける本人、そしてそれをサポートする家族が「どう生きたいか」「がんとどう向き合うか」ということについてしっかりした考えを持っていることが求められます。それらをきちんと医師に開示した上で話し合って決めた治療方針なら、あとから後悔することも少ないのではないでしょうか。


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