「がん検診受けて」だけで良いのか

先日NHKのニュース番組内で、5月に亡くなった外科医・西村元一さんへのインタビュー動画が紹介されていました。

元のインタビュー動画はこちら。

亡くなる3ヶ月前の撮影ということで「最期のメッセージ」として紹介されていましたね。

日本の場合、がん検診の受診率が他の先進国に比べて低いため、「とにかく、がん検診を受けてください!」と言うことには意味があるのかもしれません。

ただ検診にはデメリットやリスクも伴いますし、がんの種類によっては検診そのものが無意味とされつつあるものもあります。がん検診と一括りにして「するのは善・しないのは悪」という風に決めつけるのは、さすがに議論としては雑にすぎないでしょうか。

検診に関しては、最近こんな記事を読みました。

がん検診・早期治療、医師が口をつぐむ「寿命は延びない」という真実

この記事(そして記事が紹介している書籍「がん検診を信じるな」)が全て正しいかどうかはわかりませんが、検診に対する疑義が医学の世界で唱えられているのは確かです。少なくとも、がん検診と一緒くたにして語るのではなく、どこの臓器のどんな検査なのかということを区別して検診のメリット・デメリットを論じないと、お話にならないのではないかと思います。

そう言えば、先月にはこんな記事も目にしました。

こんながん検診は受けてはいけない!

NHKのニュースでは、がんの専門家だった西村さんが自らの命を賭して訴えたかったこととしてがん検診の必要性が説かれていました。自らががんになった上で訴えたかったことが、本当にそんなことで良かったんでしょうか。それを真に受けた人の中には、新たな被害者となる人が出るかもわからないのに。

私自身は西村さんの気付きには興味もあるので、遺された著作に目を通して見るつもりでいます。けれどNHKのニュースを見ただけの人には、単純化されたメッセージしか届きません。そこに危惧を覚えますし、西村さんもこれでは浮かばれないだろうに、と感じた次第です。

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