ドラマのご紹介です。金曜深夜にテレビ東京において、エンバーマーを主人公にしたドラマが放映されています。「死化粧師 ~エンバーマー 間宮心十郎~」。
エンバーミング自体がまだ世間一般にそれほど知られているわけではないので、
啓蒙という観点からだけでも、このドラマは画期的と評価できます。
もっとも、この番組の視聴率そのものはあまり高くないでしょうし、ドラマが主に対象としているのは若い層と思われます。このドラマがエンバーマーやエンバーミングを世間一般に知らしめる契機となるかといえば、大いに疑問のあるところですが。
これまでこのドラマでエンバーミングを施された人たちは、結婚を目前にして交通事故死した女性、幼い子を遺して結核で逝った若い父親、ガンに冒された独身女性の3例です。いずれも葬祭コーディネーターの小林恋路なる人物が窓口となってエンバーミングに至っています。実際の現場ではどのような人たち(遺族を含め)がどんなきっかけで、どんな思いをもってエンバーミングに踏み切るのか、興味のあるところです。
ところでドラマの演出のうち、
・病院に併設された教会の地下で施術する
・一人のエンバーマーが何から何まで施術する
・エンバーマーが白衣ならぬ黒衣を施術の際に着用する
・エンバーマーは施術後体温低下に見舞われる
(ましてそれを解消するために行きずりの女性とベッドを共にする・・・)
あたりは眉唾ものだと思ってしまうのですが。実際のところはどうなんでしょう。