「しどろもどろ」「ヘロヘロ」「ろれつが回らない」「酩酊疑惑」など、多彩な表現がなされたG7後の会見。すったもんだした挙げ句、大臣の辞任で一応の決着を見ました。
ネットというか２ちゃんねるでは、以前から中川昭一氏のことを「中川（酒）」としていました。同じ自民党の中川秀直氏と区別するためです。中川（女）とされる秀直氏が女性スキャンダルで官房長官を辞め、今回昭一氏が恐らく酒が原因で財務・金融担当大臣を辞めることになったのは、平仄が合うとでも言いましょうか。
あのような醜態を世界にさらした以上、辞任は当然でしょう。
ただ解せないのは、G7は、しかも世界の経済や金融情勢が厳しい状況にある現在はなおさら、財務相として「大舞台」「晴れ舞台」というのは本人も百も承知だったはず。それなのに、なぜあんな無様な姿を見せることになったのか。会見を軽く考えていたんでしょうか。
中川氏は、国会冒頭での先の財政演説でも読み間違いを頻発しており、服薬にしろ飲酒にしろ、慎重にするのが当然のはずでした。それができなかった。彼のアルコール依存はそんなにも深刻なのか、と思わざるを得ません。
できれば、アルコール依存をきっぱり認めた上で潔く辞任してほしかった。会見も無様でしたが、その後の迷走も無様だったと思います。