昨日取り上げた美容室チェーン・バグジーの話。
社長の久保華図八氏は、こんな風に言っているそうです。
久保氏は、「よい活動は最初は強制から始まってもよい」と言う。やってみれば必ず心地よい感動を味わえるため、そこから行動が自発的に変わって行くというのだ。
この考え方で実際うまく行っているのでしょうから、「間違い」とは言えません。でも個人的には、この部分にはあまり共感できませんねぇ。
背景には、以前勤めていた会社での経験があります。その会社も全社的に(というか、親会社にならって)ボランティア活動を推進していたのですが、幹部社員などが主体的に取り組むでもなく「やらされてる」感があったことと、本業での社会貢献そっちのけで「ボランティア、ボランティア」と唱えることに偽善臭を感じたことなどから、サボタージュを決め込んだんです。
なので、教育談義で時折出てくる「社会貢献活動の必修化・義務化」にも反対です。
親や上司・先輩として、自らが社会貢献活動に熱心に取り組む。その上で、子や部下・後輩に勧める。それくらいならいいと思いますし、ぜひやるべきでしょう。でも、制度や規則などとして義務付けるのはいただけません。これに関しては、「鳴くまで待とうホトトギス」でいいんです。ちょっと不似合いな言葉ですが。