格差の問題はこの10年くらいずっと言われ続けています。
私も興味があり、できるだけそうした記事や本を読むようにしています。いつも違和感を覚えるのは、日本国内の格差のことしか話題になっていないことです。世界全体での理不尽とも言える格差は、ほったらかし。
再分配ということが言われますが、日本の中だけでの再分配を言っているようでは夢がありません。またケチくさい。せめて東アジア圏での再分配ということを構想したらどうでしょうか。昨今話題に上ることが増えてきたベーシック・インカムについても、国内だけにとどまるのでは「ユニバーサル」とはとても言えません。
21世紀は、国と国、ヨーロッパやアジア・アメリカ・アフリカといった地域の間での生活水準の格差が縮んで行く方向にあるのだと思います。従来あったその格差が、国内に持ち込まれるといっていいでしょう。「どこまで」ということは問題ですが、国内で格差が広がることはある程度甘受しなければならないのだと考えます。
国内の格差について騒ぎ立てている人たちには、少しでも視野を広げていただきたいものです。まずは海外の貧しい子供たちや各地の難民に寄付する活動から初めてはいかがでしょうか。