興味深い記事を見つけました。
少し前にあったお葬式・・・(まちの葬儀屋さん)
以前、趣味で絵や書を書き続けていた方が亡くなられた時のこと。プロのように個展を開くまではされていませんでしたが、残された作品は素人目にはちょっとしたもの。
何か出来ないかなぁ~・・・と担当者
中略(社内相談中)
「葬儀で個展をしよう!」と
という事で、ロビーにパーテーションでちょっとした画廊を作りました。
名付けて「個展葬」。
お葬式の中身は普通の仏教葬でしたが、ちょっとした工夫でご家族の心に残るお葬式になりました。
まさに「ちょっとした工夫」ですね。個人的には、普通の仏教葬で行う必要があるのか、という気がしますが、そこは措きましょう。
もう一つ求めたいのは、その場限りのイベントにせず、葬儀に参列した人が何らかの形で故人の「思い」を受け継いで行くようでありたい、ということです。一番いいのは、これを機にみんなが絵や書を始めることですが、それは必ずしもうまく行くとは限りません。
他にも、展示された絵を列席者に差し上げる、とか、遺産の一部を美術や書道の振興に役立てるとか、いろいろ「やりよう」はあろうかと思います。要は、「いい式だったね」で終わってしまうような薄っぺらなものにしない、ということ。
故人の生き様やこだわりを、遺された者たちが受け継いで行く上で、出発点となるお葬式。それこそが、これからのお葬式の本質になると信じます。