患者力とは

患者力という言葉をちょくちょく目にするようになりました。

「女子力」などと同じで、その意味するところがあいまいすぎ、幅広すぎで議論や対話にはあまり役立たない概念だとは思います。ただ、患者力なるものが世の中全体で高まっていけば、医療の質も上がり、また医療者の負担も軽減され仕事上のやりがいも増すでしょうから、それを上げるに越したことはありません。

患者力というもの、私の見るところ大きく3つの要素に分解できそうです。

まずは病気のことについて的確に把握し、医師の説明を理解し、自分にとってふさわしい治療を選び取ることができるといった知的な側面。次に医療者と円滑にコミュニケーションを取って自分のためになる医療を受けるように促すことができるコミュニケーション力。そして最後に、病気にも関わらず精神の安定を可能な限りはかり前向きに過ごし続けるメンタル的な側面。

一つのことが高いレベルにあれば他も高まりやすい、あるいは一つの側面が足を引っ張ると他の側面で持ち味が発揮しづらい、という相関関係のようなものは恐らくあるでしょう。けれど考える上では、ひとまず区別することが可能だし必要ではないでしょうか。

さてそうしてみると、一番最初のものが一番学習がしやすいことが明白です。二番目、三番目については鍛える、伸ばすといっても具体的に何をしたらいいかわかりづらいですし、それはたぶん個々人の性格・人生経験によっても違います。一般化できないのです。それに比べると知的な部分に関しては、適切な情報を与え、時間をかけて学んでいけば誰でも必ず一定以上のレベルに到達できるはずです。

医療者の方々におかれましては、日頃の医療行為に費やしている労力や知的エネルギーの何分の一か、あるいは数パーセントでも、こうした部分での啓蒙に割いていただきたいものです。きっと見返りは大きいはずですよ。

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