現代社会の課題はいろいろあるでしょう。
私は、人々が自己とか自我といったせせこましいものにとどまるのをやめて、世のため人のために人生・命を捧げるようになることが「カギ」だと考えています。多くの人がそう考え行動することで、いろんな助け合いや協調、交流が好循環的に拡大していくことでしょう。
とは言っても、いきなりみながそこまでの境地に達するのは難しい。まずは、人生のいくらかを他人のため、社会のために捧げるということから始めるのが妥当でしょうね。たとえば自分の持つ時間の10%をそこに充てるとか、年収の1%を寄付に回すかとか。
人間というものは、文明が起こるよりもずっと前から集団で生活する中で人として生きてきました。集団の中において「あなたはここに必要な存在だ」と認められることは何よりも大きな喜びであり、最高のモチベーションであるはずです。
社会が拡大し複雑になった中では、それをそのまま再現するのはなかなか難しいところです。けれど人間の本質みたいなものは今も変わらないはず。そう信じています。
誰かがやるのを待つ、とかではなくまずは自分から。同じような心がけで生きている人同士の輪が広がってくれば、今は「絵空事」のように聞こえる上記のビジョンも、案外早く実現するかもしれませんよ。