ブログのソーシャル化

投稿者: | 2009-03-11

「通りすがり」コメントの終焉 - @ITは、なかなか読み応えのある記事でした。紹介されている「コメントトラッキング」サービスの高機能さには度肝を抜かれました。

末尾は次の文。

いずれにしても、かつての活気を失ってマイクロブロギングやSNSにお株を奪われたようにも見えるブログが、ライフストリームやSNS的な機能の数々によって、再びコミュニケーションプラットフォームとして浮かび上がってくるのだとしたら、これは目が離せない動向だ。これは見ようによっては、個人ブログが、SNSのポータルページ(マイページ)と同等のものに進化しようとしているということなのかもしれない。

個人的には、ブログはテーマ中心型とヒト中心型に分けられると見ています(私自身、前者としては「遺言ニュース」を、後者としてはこの「志の輪、広げよう。」を運営しています)。後者について言えば、筆者の興味や関心、日常生活のありさまが明快に伝わるものほど「良いブログ」と言っていいでしょう。

で、ブログにおける「ソーシャル化」とは、いったいどんな様相のものになるのでしょうか。また、それにはどんな意義があるのでしょうか。

ブログのソーシャル化の様相
リアルの世界での知り合いや、ネット上で知り合った「同好の士」を、RSSリーダーに登録したりSNSでフレンド登録します。すると、相手のWeb上での書き込み・発言・つぶやきの更新情報が自分のところに流れてくるようになります。その中で、自分も関心があることや意見のあることについては、コメントしたり自分のブログに記事を起こしてトラックバックを送ったりするというわけです。

ブログのソーシャル化の意義
ソーシャル化によって、Web上のネットワークを通じてネタが共有されたり、「おすすめ」の情報が広まったりする。ある種の世論、公論のようなものが形成されるかもしれません。そして何より、発信者が当事者であるものについては、生の声が聞けるという巨大なメリットがあります。

いやしくもネットの世界に身を置く者であれば、今日日ブログを最低一つは持つ、というのは常識です。今後は、その普遍化したブログを通じて、リアルの人間関係がネットに持ち込まれたり、ネット上の付き合いからリアルの人間関係に発展したりして、両者の間にシナジーが生まれることが望まれます。

一時期「デジタル・ディバイド」という言葉がよく使われましたが、ネット上のソーシャル・ディバイドなんてのもいずれ問題になりそうです。つまり、ソーシャルなウェブの可能性を活かせる者とそうでない者で、人生の可能性が無限に隔たってしまう、というような。

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