「頑張った者が報われる社会にしなければ!」といったことを口にする人、よくいますよね。
私は全くそうは思いません。仮に当人が頑張ったとしても、経済的・社会的に有効なアウトプットを出せていないとしたら、それに対して税金を原資にして報酬を与えるのは、むしろ正義に悖(もと)る、と考えるからです。
むしろ我らが目指すべきは、「リスクを取った者に相応のリターンがある社会」なのではないでしょうか。もちろん、リスクというからには損する可能性もあるわけで、ハイリスクが嫌な人はローリスク、ローリターン甘んじれば良いだけのこと。リターンの部分だけを見てハイリスク選好者をやっかむのは、どう考えても筋が通りません。
さてこうした視点で日本で提案され、時に実行される経済政策を見てみると、どうでしょうか。私からすると、「リスクを取った者が報われる」どころか、「リスクを取った者に全くうまみがない」あるいは「リスクを取るとかえって損する」みたいなヘンテコな政策が少なくないように思われます。
その一方で「最近の日本は元気がない」などと嘆くのは、風呂の湯を沸かしながら冷水をつぎ込み続け、「なかなか熱くならないなぁ」と不思議がっているような愚かなことに思えます。
ずばり今の日本に足りないのはアニマル・スピリットなのではないでしょうか。砕けた日本語で言えば「山っ気」というヤツですよ。
下記は、先月のつぶやきです。このところずっと考えているテーマなんです。
「日本には、○○が足りない」というのを考えたらアニマル・スピリットでしょうよ。ふるい日本語で言えば山っ気かな。それをなお消そうとしてどうする?みたいな印象です。
— 永岡秀樹🌒生前準備デザイナー (@kokoro_yuigon) 2019年1月16日
自分が考える日本経済への「処方箋」は、
・税や社会保険料の負担は極力フラットに
・ダメな企業は容赦なく潰す(少なくとも、政策的に延命させない)
・起業を促すといったあたりでしょうか。
— 永岡秀樹🌒生前準備デザイナー (@kokoro_yuigon) 2019年1月16日