ワークライフバランスという言葉、すっかり定着した感があります。
ワークライフバランスが実現できている人がどれだけいるのかは、また別の話ですけどね。
さて現代の世相を見るに、時間と金、どちらもそれなりに「使える自由」を持っている人が一番幸せなのではないかな、と思うようになっています。もちろんここには価値観がからむので、単に「私はそう思う」ということに過ぎません。
「時間はたっぷりあるが、金はない」
「金はたんまりあるが、時間がない」
というのはどちらもバランスが取れていません。一時的なことならいいですが、それが何年にもわたって続くとか、一生そうだったりすると、つらいものがありますよね。
特に現代では「(自由に使える)時間がない」というのは大きな痛手だと思ってます。仕事は専門化・細分化しているので自分が関われるのは社会のごく一部にしか過ぎません。仕事以外で見聞を深めたり学んだりする機会が乏しいと、変化の激しいこの世界において感覚のズレ、知識の時代遅れがどんどん進んでしまうのではないでしょうか。
他方で、お金の不自由は相対的に問題ではなくなってきている気がします。食費や水道光熱費など基礎的な生活費にすら事欠くようでは困りますが、毎月家計の黒字を維持できているようならば。
その点で安倍政権・黒田日銀の下で目論まれている2%の物価上昇というのは、庶民にとってはちっともありがたくない話ですよね、改めて。賃金というか可処分所得がそれ以上のペースで上昇するなら別ですが、そうでなければお金の自由度が狭まるだけですから。
ともあれこの時間とお金のこと、今後ますます注目を集めるネタとなることでしょう。「人生100年」なんて言われる時代ですから。