お隣の韓国で最低賃金が急激に引き上げられたり、著名な作家・経営者が提言したりしていることで、最低賃金引き上げがホットなテーマとなっています(私の中では・・・)。
ただこの20年来、派遣社員やアルバイトなどの身分で時給労働してきた者として、これは解決策とはとうてい言えないどころか、日本の経済・社会にとってちっともためにならない提案だと思ってます。本音を言えば「クソが!」くらいの。
現下の日本にとって目指すべきは、多様な雇用形態、賃金体系を促進することのはずです。極端なことを言えば、働く側がお礼・お布施を払うような働き方だってあっていいじゃないですか。
最低賃金にこだわる人は「世の中の人はおしなべて、最も少ない労働時間で最も多く稼ぐことにしか関心がない」みたいな想定があるように見受けられます。暗黙の前提として。でもそれって、多少なりとも働いたことのある者からすれば普通にあり得ない前提ですよね。
そうしたあり得ない前提のもとに驚くべき統制・全体主義的ルールを導入しようとしている。それが最低賃金引き上げ論だと思ってます。