植物状態の患者につけた生命維持装置を外す決定(フランス)

日本ではこれまで話題になっていなかったかと思います。

13日付けのAFPBB Newsで知りました。

植物状態の男性、医師が近く延命装置外す決断 フランス:AFPBB News

2008年の交通事故で脳に重度の損傷を負って以来四肢まひとなり、フランスの病院で植物状態にあるバンサン・ランベール(Vincent Lambert)さん(42)の担当医が、ランベールさんの生命維持装置を近く外す決断をし、家族に通知した。弁護士が11日、明らかにした。

ランベールさんの両親は延命治療のため法廷闘争を続けているが、両親の弁護士がAFPに語ったところによると、両親は担当医から20日の週にランベールさんの生命維持装置を外すと告げられたという。

この種の騒動は、ときどき話題になりますね。

  • 当人が事前に意思表示していたかどうかに関わりなく
  • 急病や事故により生命維持装置が欠かせなくなる
  • 家族の間で延命の続行か中止かで意見が分かれる

といったことが騒ぎになるきっかけ、条件と言えそうです。

病状が緩やかに進行して本人が意思を示すことができればそれが尊重されるのが原則ですし、仮に本人の意思がわからないとしても家族が「当人はこれを望むだろう」というところが一致すれば、争いにはなりませんからね。

日本では同種の争議はあまりないように思われます。家族の希望が分かれたとしても、裁判までするケースが少ないからでしょうか。目立つのは、家族と医療者の間で言った・言わないみたいな形で争いになるケースですかね。

ともあれ本件に関しては、当人はそれなりの年齢(東洋流に言えば不惑)です。子がいるかどうかはわかりませんが、結婚しているのであれば妻の意見が最大限尊重されるべきじゃないでしょうか。本人のきょうだいも多数意見は「延命中止」に傾いているみたいですし。

それにしても、ここの家族はきょうだいが多いようですね。記事で読む限り最低でも7人きょうだいということになりますか。子ができることについては自然任せたようですが、こうして息子の命についてはきわめて人工的な装置の装着によって「生かす」ことを是とする。はた目には矛盾しているようにも感じられます。その辺、カトリック教徒の多いフランスではどのように受け止められているのでしょうね。

ともあれ、20日の週に生命維持装置の取り外しが決行されるのか、またそれについてフランス社会でどのような議論が起こるのか。関心を持って見守りたいものです。もちろん、日本の他のメディアが報じるかどうかも含め。

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