終活の旅?

投稿者: | 2019-05-22

世界遺産の時なんかに比べるとあまり大きなニュースになっていないようですが、文化庁が20日に新たな日本遺産を16件、追加認定しました。

究極の「終活」旅 日本遺産に「西国三十三所観音巡礼」 : 京都新聞

その中で西国三十三所観音巡礼が「1300年続く日本の終活の旅」というストーリーのタイトルを付けたことが、一部で反響を呼んでいます。私はTwitterで「終活」というキーワードをウオッチしているのですが、片手に余るくらい書き込みを見かけています。ほとんどが違和感、嫌悪感を表明するものですけど。

たとえば、こうしたツイート。

まず、「終活」という薄っぺらに感じられる言葉を、伝統ある巡礼に対して使ったことへの違和感があるでしょう。ミスマッチと言いますか。そもそもシニアの一部、そしてメディアを除いてはこの言葉およびそれがはらむ軽薄さというのはあまり好かれていません。観音巡礼に思い入れのある人ほど「終活はないだろうよ・・・」という思いを抱くようです。

あとは、巡礼にはいろんな動機があるのにそれを「終活」だと決めつけないでほしい、ということもあるようです。とりわけ人生の後半期・終盤期とは言えないような人たちにとっては「自分にとっての巡礼は、そんなつもりじゃない」という気がするようです。

生前準備というか死に支度の一環として、どこかへ旅をする、ということはあると思います。それは過去の思い出をたどるものだったり、やり残したことを成し遂げるためだったりするかもしれません。いずれにしても個人が「行きたい!」という思いを抱くことが出発点であって、それを受け入れる側が勝手に規定するものではないでしょう。余計なお世話という感じですよね。

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