日本でも法案通過前からいろんなネットメディアでちょっとした話題になってました。
成立したことで、テレビ局なんかも取材に行くかもしれませんね。施行は、来年5月1日から。
人間の遺体を堆肥に 米国内で初めて合法化 – BBCニュース
ワシントン州の州議会が先月可決した法案に、ジェイ・インズリー知事が21日、署名した。
堆肥化は火葬や土葬に代わる遺体の埋葬方法として位置づけられているほか、墓地用の土地が不足する都市部において、実用的な選択肢になるとみられる。
日本でも樹木葬や散骨は「自然に還る」というイメージで憧れの的になっている感がありますが、これも都市部に住む意識の高い人たちに支持されるかもしれません。お値段は5000ドル強(日本円で60万円弱)とのこと。安いとは言えないでしょうが、アメリカ人にとっては驚くほどの高価格ということでもなさそうです。
この方法が日本でも利用できるようになる、というのはちょっと見通せません。この会社にコンタクトとって日本で展開するライセンスみたいなのを獲得すると同時に、法的な疑念もクリアしなければいけませんからね。法律ということで言えば、散骨(とりわけ地上での散骨)をはっきり合法化するのが先決でしょう。
この件について書かれた記事では、土葬、火葬に代わる第三の葬法みたいな表現がされていました。火葬自体をイノベートすることも大事でしょうが、それに代わる方法を研究する人や機関があってもいいですよね。
その際、ポイントとしては
- スピード
- コスト
- 環境への負荷
- 仕上がりの美しさ
といったものが重視されることになりそうです。もちろん、どれを重視するかによって複数の選択肢ができれば、その方がいいですし。
人によっては、こうしたことを考えたり議論したりすること自体を不謹慎と感じるかもしれません。けれど私から見ると、土葬や火葬にとらわれない葬法をも受け入れていくことで、日本人の死生観にも大きな影響、それも良い影響があるような気がします。少なくとも、タブーみたいなのにはしてほしくないですね。
なお、本件については下記GIGAZINE記事が詳しいです。