預金通帳がなくなる時代

投稿者: | 2019-05-31

本日、三菱UFJ銀行が「通帳原則廃止」の方針を発表しました。

三菱UFJ銀行、「紙の通帳」新規発行を原則中止へ 「デジタル通帳」を推奨 – ITmedia NEWS

三菱UFJ銀行は、6月10日から新しく口座を開設する顧客に、原則として紙の通帳を発行しない方針を固めた。代わりに、2012年から提供しているインターネットバンキング「三菱UFJダイレクト」の機能で、Web上で明細を確認できる「Eco通帳」を利用してもらう。

すでにネット銀行では「通帳レス」が当たり前なので、今さら感も強く漂います。ただ、メガバンクが通帳をなくしていく方に大きく舵を切ったというのは、それなりの社会的インパクトがあります。問題は、既存の預金者がどれだけついてきてくれるか、でしょうね。高齢の預金者の割合も高いことでしょうし。

あとは、地方銀行など他の銀行にどれだけ波及するか。日本人がなかなか現金払いの風習を手放さないのと同じように、通帳レスも銀行が旗振れど進まず、ということになるかもしれません。

私の場合、銀行では千葉銀行と楽天銀行の口座をそれぞれメイン、準メインとして使っています。楽天銀行は口座を開設した当初から当然ながら通帳レスでしたし、千葉銀行についても今年2月からスマートフォンで取引履歴を照会できるサービスがスタートしました。私個人としては、通帳なるものは家から消えている、というのが現状です。

下記は、スマートフォンアプリのアイコン。

アイコン

さて、通帳レスが順調に進めば、生前準備にも多少の影響がありそうです。これまでもネットバンキングは利用できていたわけですが、さらに通帳そのものが消えるとなると、家族への引き継ぎ方もかなり変わってくることでしょうね。

望むらくは、銀行など金融機関の側も銀行口座の相続について、円滑にできるような業務フローとその運用を確立してもらいたいものです。マイナンバーとも連動させて、オンラインで全て手続きが完了するような仕組みとか。金融庁はこの数年金融機関にあれこれ指示を出すのが常態化していますが、この辺についても「誘導」のようなものをしてもらいたいものです。

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