死因=老衰が急増中

先日厚生労働省が発表した平成30年の人口動態統計。

少子化や人口減少が加速していることが注目されています。確かに日本にとっては「大問題」なので、それは当然でしょう。

ただ私が「おや」と思ったのは、死因の統計において「死因」が急増しつつあることです。5~6年前からこの動きが出はじめていたのですが、とうとう脳血管疾患をわずかながら上回り、死因の第3位となりました。

死因統計

2位の心疾患とはまだ倍の開きがあるので、2位になるとしても随分先のことでしょう。とはいえすでに90~94歳では2位、95~99歳および100歳以上では死因の1位となっています。今後長寿の末に亡くなる人が増えることを考えると、老衰が増え続けるのは必定と言えましょう。

ここへ来ての死因=老衰の急増は、長寿化の進展だけとは考えられません。医師が死因として老衰と書くのを以前ほどためらわなくなった、ということが大きいはずです。それは医療者の見方・考え方、また死亡診断書を受け取る親族の側の見方・考え方が変化したためと言えましょう。

ともあれ老衰で亡くなるというのがありふれたモノになってきているということは、長い目で見たとき日本人の死生観にとって大きな転換点となりそうです。実際に老衰で死ぬ祖父母や親の姿を見た者は「こんな風な死に方も悪くないな」と思うのではないでしょうか。私はひとまず、好ましい方向への変遷だと受け止めています。

今のところメディアでこの件を取り上げているのは、私の知る限り「日経メディカル」だけです。他のメディアにも注目してもらいたい動向ですよ、間違いなく。

三大死因に初めて「老衰」 死亡診断書の書き方変化?  :日本経済新聞

三大死因の一つに、初めて「老衰」が加わった。これは、厚生労働省が7日に発表した2018年の人口動態統計月報年計(概数)の結果だ。18年の統計では、死因の1位、2位は、これまで同様、悪性新生物(腫瘍)、心疾患(高血圧性を除く)だったが、「肺炎」の減少に伴って17年に3位となった「脳血管疾患」を抜いて、「老衰」が初めて3位となった。

死亡統計における死因の変化には、17年4月に発表された「成人肺炎診療ガイドライン2017」(日本呼吸器学会)の影響が大きそうだ。同ガイドラインは「易反復性の誤嚥性(ごえんせい)肺炎のリスクあり、または疾患終末期や老衰の状態」の場合には、「個人の意思やQOL(クオリティー・オブ・ライフ、生活の質)を重視した治療・ケア」を行うこととし、患者背景を考慮した上で積極的な治療を行わないことを初めて推奨した。

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