生前準備と一括りに言っても、当人の状況によって「すべきこと」は随分違ってくるものです。
今後はそのことが強く意識されるようになるのではないでしょうか。また、そうあってほしい、と思います。
まずは年代による違い。50~60代の人と80~90代の人とでは、当然違ってきますよね。単に年齢が違うということもありますが、世代が違えば価値観や生きてきた時代も違いますので。
次に性別による違い。はっきり言って、この分野においては「女性優位」です。夫婦で考えた場合、妻があとに遺される確率が高いのでどうしても自分事になりやすいのでしょうね、女性の方が。
そして、子があるかないかによる違い。あとのことを子供に託せるかどうかで、話は全然違ってきます。私の場合は独身・子無しですので、どうしても「おひとりさまの生前準備」という意識が常にあります。これは当然でしょう。
最後は、今は多くの人はあまり意識しないでしょうが結構重要なポイント。人は死んだら無になると思っているのか、それとも魂なり霊魂なりが存在すると思っているのか。
今は生前準備というと手続きみたいな話に終始している感があります。もっと突っ込んで「生きるとは?」「人生とは?」「いのちとは?」みたいなことが真正面から問われるようになると、この点についての考え方の違いが生前準備のあり方にも大きく影響してくるはずです。
私自身は「魂は、ある」派です。なので「死んだら無」という人とは最終的に話が通じない、というのをしばしば感じますね。