このブログは私の私的ブログなので、本音を書きます。こちらの記事で紹介したような葬儀屋さんの「トータルサポート」構想については、「ビジネスをナメんな」と思います。笑止千万とでも言いましょうか。
一般的に言っても、「総合」と銘打っているようなところは落ち目にあります。何でもできます、やりますというのは、プロの世界ではつまるところ、卓越したことは何もできないというのに等しい。得意分野・専門分野に特化しないと、独自の価値は提供できないのです。
さらに葬儀業界に特有なこととしては、人の死に関わることを扱うということがあります。素人が「ビジネスチャンス」を求めて、出しゃばっていいものではありません。そんなわけで、葬儀屋が「これからは我々もグリーフケアに取り組んでいかねばならない」などと言っているのを見ると、反吐が出そうになります。
まあ確かに、葬儀屋は今でもいろんな専門業者の手配師のようなところがあります。現在は、ほぼ葬儀というイベントに限られているその役割を、葬儀の前後にまで押し広げていこうというのは、自然な面も確かにあります。
ただそうしたことは、高齢者同士、あるいは単身者同士の互助組織のようなものによって担われるのが最適ではないでしょうか。これについては、別途。
ともあれ、葬儀屋が「儲けのタネ」を求めて葬儀の周辺に進出することには、断固反対です。