志太勤氏の「志太拓世塾」

投稿者: | 2009-04-21

シダックス会長の志太勤氏が「志太拓世塾」という若手の勉強会を立ち上げた由。そこに込めた思いを、産経新聞に寄稿しておられます。

速報/【チェンジの風を呼べ】新時代築くリーダー育成を 志太勤シダックス会長 – FujiSankei Business i./Bloomberg GLOBAL FINANCE

今のこの状況を引きずったまま、国づくりを考えても徒労に終わるだろう。今までの日本人が得意としていた「改善」の繰り返しでは、新しい希望にあふれたニッポンを作り出すことは難しい。必要なのは「修繕」ではなく「再構築」である。「改良」ではなく「発明」である。

そうすると、「今」を作ってきたベテラン組の再教育では、日本の「改善」はできても「革命」は成し遂げられない。まったく新しい元気な国ニッポンは、今の延長線上に作られるものではない。過去の、そして現在の状況とは断絶した未来を想定する必要がある。

そこで、現在にとらわれず、かつ現実感のある未来として20年後をターゲットとした。そのとき日本の政治、経済、行政ほか各界のリーダーシップを取っているのは50代くらいだろうか。そこで、20年後の50代に、現在との連続性にとらわれることなく、新しい日本を描いてもらうことにした。20年後に日本を牽引(けんいん)していく人材を集め、各人に考えさせ、育てようと、対象を30代前半に絞ったのである。

興味深い試みです。残念ながら、38歳の私は年齢制限に引っかかって、加入できませんが。

問題は、この塾がその大きな目標をどれだけ実現できるか、ですね。偉い人を呼んできて話を聴き、その場が盛り上がって満足するだけでは、お話になりません。参加する者達の人生に影響するような継続的な取り組みができるかどうか、また、塾内部はもとより、外部とも、人的な面、情報の面でネットワークを構築できるかがカギになりそうな気がします。ともあれ、この塾には注目しておきます。

それにしても、この前言及した田坂広志氏にしろ、この志太勤氏にしろ、「志」というものを強く意識した生き方をされていることが印象的です。名は体を表す、とはちょっと違いますが、名前の持つ意味と生き様のベクトルが重なると、さらなるパワーを発揮するように思えます。

ちなみに私も、名前に「樹」の時が含まれていることが、樹木葬に惹かれた大きな要因となっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください