コロナ不況が来る?

投稿者: | 2020-02-27

昨26日、政府は今後2週間にわたって全国的なスポーツや文化イベントの中止や延期、規模縮小するよう要請しました。

首相、今後2週間のイベント中止要請 新型コロナ拡大で  :日本経済新聞

首相は「多数の人が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については大規模な感染リスクがある」と指摘したうえで「今後2週間は中止、延期、または規模縮小等の対応を要請する」と強調した。「地方自治体、医療関係者、事業者、国民と一丸となって、新型コロナウイルス感染症対策をさらに進めていく」と呼びかけた。

その前には、ややどっち付かずのガイドラインみたいなものを出していて国民の側とすればどうすれば良いのかかえってわかりにくくなっていました。その意味では、中止や延期をはっきり求める、わかりやすい立場を示した、とは言えるでしょう。

ただこれで、経済面での心配はむしろ強まってきました。自粛や萎縮のムードが日本社会全体に広まり、消費や企業活動が大幅に落ち込むのではないか、と。消費増税によって景気後退の流れにありましたので、まさにダブルパンチという感じではないでしょうか。新型コロナウイルスの感染拡大が2週間で収まればいいですが、必ずしもそうとは限りません。

今私が恐れるのは、感染症を意識するあまり経済の落ち込みに拍車を掛けることと、感染拡大抑止と景気の両方に目配りするあまり、あぶはち取らずになることです。要は、ウイルスそのものによる損害よりもそれに過剰な対応・誤った対応を取ることによる二次的被害が甚大になるのは明々白々なのに、それを手を拱いて傍観するだけなのが悔しい・・・という思いです。

まずは感染のピークを抑え、できるだけ早期に収束させることが肝心ですが、それについても「メリハリ」を求めたい。意味のない対策や根拠の無い不安の増大は、できるだけ避けたいものです。

そして政権には各所から「経済対策を出せ!」というプレッシャーが掛かることと思いますが、それについても賢明な判断を求めたいところ。香港政庁が14万円をみなに配る、というニュースも目にしましたが、一時のバラマキでかえって日本経済を弱体化させるというのは真っ平御免です。

(しかるべき経済対策については、自分もこの先学び、考えて行きたいと思います。)

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