「補償」って簡単に言うな!

投稿者: | 2020-03-26

新型コロナウイルスの感染拡大に伴いまたぞろ「自粛」という言葉がよく使われるようになりました。

よく考えると筋の通らない「自粛のお願い」なんてのも、ありますね。

さてそれに伴い、自粛を強いられたことによる経済的打撃を補償すべきだ、という声も大きく聞かれるようになってきました。対象は事業者であったり個人であったりしますが、それを言う人は「政府の要請で自粛することになったんだから、それにより得られなかった収入は政府が補償して当然だ」というお考えのようです。

もしも生じた損失が、政府のミスなどであれば、その要求は当然と言えましょう。ただ今回は感染症ということなので、それとは同列に論じられないように思います。どちらかというと巨大な天災で家屋や資産が損なわれた、というほうに近いのではないでしょうか。

またあらゆる損失を政府が全部補償するとなったら、その額は巨額なものとなります。その財源はもちろん税金ですよね。物言わぬ多くの納税者と、補償の対象となる一部の事業者や個人との間で不公平が生じる、とも思います。

今般のいわゆる「コロナショック」においては、財政の椀飯振る舞いもやむなし、という空気が満ち満ちています。必要な手当てを惜しんであとあと余計な歳出を迫られることになる、というのはあってはなりませんが、日本の財政にはそれほど余力がありません。対策を打つにしても費用対効果をしっかり見きわめるのは当然ではないでしょうか。

もちろん、打撃を受けた当の事業者や個人が「補償してくれ!」と声をあげるのは自由ですよ。ただ政府がそれに応じるべきかどうかは別の話だし、まして直接利害の無い人が「補償してあげろ」と言うのは違うんじゃないの、と思うわけです。

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